犬の訓練士マニュアル 実践!警察犬トレーニング > パトロール

パトロール

犬を右に左に誘導(方向転換など)して、特定の場所を「警戒」させる訓練です。

「不法侵入者」や「怪しい人物」を見つけたら、その場で吠えて「威嚇」するように訓練します。

その時、座ったり伏せたりして、隙を作らないように仕向けることも重要です。

やり方は、犬とリーダーが一定の距離をとって待機します(100mほど)。
その時の犬の状態は、「停座」か「伏せ」です。

リーダーは「右ヘ」と指を差し、犬と並行して走ります。
犬が違う方向へ走り出したら、「前ヘ」で並走するよう促します。
少し移動したところで「待て」と声をかけ、犬を「停座」させます。

次に「左」で、指を差し、今度は犬を逆の方向へ走らせます。
この時、犬とリーダーの距離は保ったまま、の状態をキープします。
犬が訓練に慣れてきたら、リーダーの指示だけで動けるように訓練しましょう。

※止まった状態からなかなか動かない犬は、目指す先に協力者を置き、リーダーの合図の後、犬を呼んでもらう方法もあります。

※初めての訓練をするときには、リーダーが一緒になって行動して見せないと、犬は動きません。
 リーダーの体力維持も、万全を期しておきましょう(笑)