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警察犬との出会い

警察犬訓練士になるためには、警察官にならなければいけないとか、特別な資格が必要だと思っている人がいますが、実際は、そんなことはありません。

私は警察犬を育てるために、特別な学校に通ったことはありません。

私の場合、当時、飼っていた犬の散歩で、「よく会うオジサン」(笑)と、偶然知り合い、そのオジサンの犬(シェパード)に訓練を入れるのを見ていて、カッコいい!と憧れたことがきっかけでした。

その時の私は、犬の職業をしたかったのですが、それこそ、犬の訓練士は、特別な資格が必要だと思っていたので、なろうとも思っていませんでした。

それがそのオジサンと話をしてみて、そんなことはないと知ってからは、オジサンにべったりで「弟子志願」に通い詰めました。

最初の内は、返事が重かったオジサンも、根負けしたのか、自分の犬を使って遊んでみればいい、的な感じで教え始めてくれました。

ところが、遊びどころか私がほんとに犬が好きだと認めてくれてか、本格的に訓練にのめり込み半年で人並みのコツを覚え、犬を動かせるようになりました。

そうなると、凝り性の私は、自分で子犬から犬を育ててみたくなりました。

隣町のオジサンの知り合いの訓練所で子犬を飼い、仔犬が大きくなるまでは、オジサンの犬を借りて、毎日暗くなるまでグラウンドを走り回りました。