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警察犬とは

一口に警察犬と言っても、その分類には種類があります。

ここでは、そんな「警察犬」について、詳しく掘り下げたいと思います。
警察犬の主な仕事は、行方不明者の捜索、犯人の追跡、追い込み、などが挙げられます。

犬は、「人間では、もう出来ない、限界だ!」と判断されたときに、招集されます。
警察の前に立ち、犬が人間を従えるのです。
その警察犬を指揮するのが、人間である「警察犬訓練士」の仕事になります。

傍目から見たら、とても見栄えのする、カッコいい仕事ですよね。
でも、その裏で、見た目だけでは分からない、葛藤や苦労も多い仕事なのです。

また、大きく分けて、警察犬は以下の2つのジャンルに分けられます。

直轄訓練犬

これは、各都道府県の警察署内で飼われ、警察官が扱う訓練犬、警察犬のことを言います。

多くの人が、警察犬訓練士になるには、警察官にならなければならない、と誤解するのは、このイメージの強さが原因だと思います。

そして、実際に犬を扱う人は決まっていて、誰にでも任せられるものではありません。

そのため、世話をするのに大変だという理由から、家に連れ帰っている人もいます。
ただ、管理が警察署なので、警察を辞めるときは、返還しなければなりません。

嘱託警察犬

民間人が犬を所有し、警察機関が定める、警察犬訓練大会で、規定の成績を収めた犬が、嘱託警察犬として認められます。

警察官である必要はありません。

また、警察犬訓練士を辞めても、返還の義務はありません。(元々、自分の犬です)