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災害救助犬の素質

将来、「災害救助犬」として訓練を入れるのが目的の場合、育てる段階から見極めておく必要があります。

では、災害救助犬として選ばれる犬には、どんな素質、性格が求められるでしょうか?

まず一番に必要なのは、荒れた野原や倒れた木、崩れた建物などを動き回るのに必要な体力です。

身体の弱い子や、すぐにスタミナ切れになってしまう子では、災害救助犬としては仕事になりません。

そして、とにかく人が好きで、人と一緒に遊ぶのが好きな子。

例えば、ロープの引っ張りっこやボール遊びなどに、特に関心を示し、好奇心旺盛で意欲のある子が向いています。

それでいて、激しい気性ではなく、人に対して攻撃性のない性格・・・と、素質の適正が難しい分類ではありますが、警察犬7犬種のように、犬種に対する規制はありません。
小型、中型、大型と、個体差も様々です。

犬種に規制はありませんが、向いているとされる犬種は、シェパードやコリー、小型犬なら、柴犬やダックスなど、もともと狩猟本能を持っている犬が向いていると言われます。

ただし、いざ保護対象を見つけたら、自らが瞬時に判断し、どんな手段を使っても助け出さなければならないため、強い気持ちと気概がなければ務まりません。