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災害救助犬とは

最近では、女性の進出も目覚ましい「訓練士」の世界ですが、内情は表向きほどカッコいいばかりではありません。

特に「水難救助犬」や「山岳救助犬」は、「災害救助犬」とも呼ばれ、訓練方法も警察犬とは違い独特です。

仕事の内容も幅広く、野山を駆け回ったり、川に飛び込んだりと並外れた体力も必要です。

あの凄まじい被害を生み出した「東日本大震災」、その現場でも犬たちは頑張ってくれました。

足の裏を切りながら、血を流しながらも、懸命に人を探し、救助を待つ人を探し続けました。

あまりの過酷さに、人も根をあげる中、犬たちは黙々と「仕事」をこなしたそうです。
その中には、体力の限界から倒れる犬、亡くなった犬もいたといいます。

個人的には、自分が育てた犬は出したくありません!
訓練士は皆、同じ気持ちでしょうけれど(汗)

正直、自分が育てた犬は、苦労する現場には行かせたくはないです。
私の勝手なエゴですが・・・(苦笑)

悲惨な現場で一番に駆り出され、人間より酷使されるのは・・・やはり訓練された「犬」なのです。

悲しいことですが、現実問題「たかが犬」と、軽視されるのも否めません。

それでも、犬の持つ優れた感覚とその誠実さに、最期に頼るのもまた人間なのです。

そのことを少しでも見直される機会があればいいと願います。
そして、他人のために、我が身を削る人や犬たちに、心から敬服します・・・。

※仕事を終えた犬の疲れを癒すために、犬舎は1匹につき、1つです。

たくさんの犬を四六時中、同じ場所で過ごさせるのは、犬にとってストレスを溜めてしまう元になります。

食器も1つずつが基本です。(犬は、とても独占欲が強いです)
出来ればオモチャも頭数分、用意してあげてください。