犬の訓練士マニュアル 実践!警察犬トレーニング > 犬を動かすサイン

犬を動かすサイン

訓練犬を動かす「サイン」は、1つではありません。
これらのサインを使い分けて、訓練士は犬を動かすのです!

声符

通常は視符をメインにして、犬に指示を出します。

サインを送る際には、大きくはっきりとした口調で、自信満々に発声しましょう。
声の抑揚にも気を付けます。(犬は、人の感情を敏感に読み取ります!)

自信なさそうな声で出すサインは犬にも伝わり、犬の自信をも失わせ、集中力を欠くことになります。

ここでも、リーダーとしての力量が問われるのです(苦笑)

視符

声を出さずに、目でサインを送ることです。

「アイコンタクト」ともいいますが、実際の現場では、犯人が潜伏している可能性がある場所では、声を出せない状況の時が、多々あります。

そのようなとき使うのが、この無声の目による「サイン」です。

ハンドサイン

手や指を使い、犬に指示を出すことです。

この方法は、声を出さずに手の動きや足の動き、タッチすることなどによって、犬に指示を伝えます。

声を出さなくても犬が動くように、普段から声とボディランゲージの、両方で訓練を重ねてください。

どちらにも瞬時に反応し、犬が動くように訓練しておくことが必要です。